さまざまな産業分野で高機能プラスチックは使用できますが、必要となる機能性、安全性、耐久性を達成するためには、プラスチックの特性をよく理解する必要があります。特に耐熱性、機械特性、耐薬品性などは重要です。最終的に、使用用途(アプリケーション)や使用環境や条件など、多くの点を把握することで最適な素材を選定することができます。
最適な素材を選定するには、たとえば、
など、できる限り多くの条件を確認する必要があります。
プラスチックの物性を詳細に比較できるツールです。使用条件を指定したりスペックを入力することで、スーパーエンプラから汎用プラにおよぶ100種類以上の幅広いグレード郡の中から、最適なプラスチックを検索できます。(特殊な条件での使用、コスト、入手性なども含めたご相談については、直接ご連絡ください。)
使用方法
左側のフィルターオプションから項目を選択すると、それにマッチした素材が表示されます。なお、材料選定ツールは参考ガイドであり、お客様の実際の試験を代替したり、仕様を完全に網羅するものではありません。
材料選定ツール内の豊富なグレード郡から、選択的に素材を比較することができます。1ページで1度に4つ(最大8つまで)の異なるプラスチックと各物性項目を表示することができます。ツールをアクティブ化するには、「比較」ボタンをクリックしてください。この機能は各素材ページでも使用できます。
材料選定ツールとあわせて、エンズィンガーのテクニカルスタッフがサポートします。材料選定以外にも、加工性、法規制、その他の要件についてもご相談いただけます。豊富な経験と幅広い専門知識により、お客様の製品開発の初期段階からお手伝いできます。いつでもアドバイスをご提供できますので、お気軽にお問い合わせください。
プラスチックの物性項目は多いため、材料選定する際にどの項目を確認すべきかわからない場合があります。以下のセクションでは、各物性項目の概要を説明しています。
荷重や負荷応力がかかる場合、どの程度のレベル、どのような応力モード(引張や圧縮や衝撃)など、詳細な情報を集めること必要です。また、応力負荷に関する情報を含む部品の情報や図面を得ることができれば、さらに材料選定しやすくなります。
→ 機械特性
摩擦と摩耗が起こる場合、回転や往復運動のような滑らせる用途において、摺動性および耐摩耗性が要求されます。エネルギー効率や静音性、耐久性を考慮する必要もあります。
→ 摺動性・耐摩擦性
産業分野によって、使用できる素材が限定される場合があります。産業分野ごとの特有のレギュレーション(認証規格)、または特定の素材のみに限定するお客様からの仕様スペックなど、様々なケースがあります。エンズィンガーの素材は各産業分野での規格を取得しており、厳しい仕様を要求される場合にも対応できます。
この分野では素材は過酷な環境で使用されます。そのため、EN ISO 23936-1:2009, NORSOK M-710(第3版)に準拠した素材が要求されます。
→ 石油・ガス規格対応