接着可能な高機能プラスチック

接着は切削加工や射出成形では対応できない時に有効な接合方法です。プラスチックと金属、あるいはプラスチック同士を接着することができます。接着のメカニズムは非常に複雑であり、多くのパラメータや組み合わせに影響されます。接着のしやすさはプラスチックの種類によっても異なります。エンズィンガーでは、PEEK、PI、PEI、PPSU、POM、PAなど、接着に対応した素材を豊富にご用意しています。

接着する際は、使用用途、耐久性、部品サイズと数量、コストを考慮する必要があります。

接着は、他の接合方法と比較して以下の特徴があります。

  • 接合応力が均等に分布している
  • 素材の損傷がほとんど無い
  • 接合によるソリが発生しない
  • 異なる素材間の接合が可能
  • 同時にシール材としての機能が期待できる
  • 部品点数の削減につなげることが出来る

プラスチックに対応した接着剤の種類

以下はプラスチックと接着剤タイプの対応表になります。
(左から、溶剤系、エポキシ系(反応性)、ポリウレタン系、イソシアノアクリレート系)

次のプラスチックは、接着には適していません。(ただし、特定の条件下でのみ接着できる可能性があります。) 

接着時の注意点

プラスチックを接着させるには、いくつかの条件を考慮する必要があります。

  • 要求される機械特性や、特定の使用用途への接触(例:食品接触、医療用途)を満たすこと
  • 熱および化学的安定性
  • 表面の前処理などの技術的要件と、接着剤塗布のタイミング

非結晶質プラスチックは、応力亀裂が生じる可能性があるため注意が必要です。プラスチックを接着する際は、必ず前処理が必要です。

最適な接着剤を選択するため、接着剤サプライヤーから詳細な情報を得ることもお勧めしています。強度や耐久性を確認するため、さまざまな条件で試験されることもお勧めします。


接着方法に関するよくある質問

  • 表面粗化、ブラスト処理などが挙げられます。詳細に関しては以下のFAQをご覧ください。

  • 応力の負荷、プラスチックへのダメージ、接合部の歪みが少ない点です。詳細は、こちらの以下のFAQをご覧ください。