ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)

ガラス繊維は強化グレードの中で最も一般的に使用される強化繊維です。繊維を配合することで、機械特性の中でも特に引張強度と圧縮強度、寸法安定性が向上します。例えば、ガラス繊維を配合したTECAPEEK GF30 natural (PEEK素材)は、100MPaを越える引張強度、良好な機械特性、耐薬品性、誘電特性を備え、コストパフォーマンスに優れます。PEEK以外にもPA6やPBTグレードもご用意しています。
さらなる剛性や機械強度の向上が必要な場合は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が有効です。最大で500MPaを越える強度も実現します。詳細は「炭素繊維」グレードをご覧ください。

※剛性の高いGFRPですが、高硬度なガラス繊維配合により、摺動用途へは相手材を摩耗させる可能性があるため使用できません。低摩擦、耐摩耗に優れた炭素繊維強化グレードや摺動グレードを代替としてご検討ください。

TECADUR PBT GF30 natural

ガラス繊維30%配合のPBT素材です。ガラス繊維で強化されているため、剛性とクリープ強度が高くなっています。

TECAMID 6 GF30 black

ガラス繊維30%配合のPA6(ポリアミド 6)素材です。ガラス繊維で強化されているため、剛性とクリープ強度が高くなっています。

TECANAT GF30 natural

ガラス繊維30%配合のPC(ポリカーボネート)素材です。ガラス繊維で強化されているため、剛性とクリープ強度が高くなっています。