製品とソリューション

現代社会において、プラスチックという言葉は、特にリサイクルされないプラスチック包装に起因する環境汚染の影響を受けて、環境に対する否定的なイメージと結びつけられることがあります。しかし、プラスチックが気候保護にも貢献できるという側面は、あまり知られていません。

包装分野では、循環型経済システムがしばらく前から増加しています。熱可塑性プラスチックが使用される技術分野においても、徐々にサイクルが構築されつつあります。高機能熱可塑性プラスチックの加工メーカーであるエンズィンガーは、エンジニアリングプラスチックの循環促進(未来のためにリサイクル)と、製品の長期間使用の実現(未来のために再利用)に貢献したいと考えています。

さらに、同族経営企業であるエンズィンガーは、資源の効率的且つ節約的な利用を推進し(未来のために準備)、その取り組みをお客様と共有すること(未来のために削減)にも尽力しています。

資源保全に対する工業用プラスチックの貢献は、まだ十分に認識されておりません。しかし、エンジニアリングプラスチックは、エネルギー転換に伴う温室効果ガス排出量の削減、有限な資源に対する消費者行動の変化、そしてお客様の製品がエコロジカルフットプリントを削減する用途の開発において、かけがえのない存在となっています。


未来を見据えたソリューションの共同開発

未来のために準備

未来を形づくる:弊社は、CO2排出量の削減を目指す様々な企業活動に注力しています。これらの取り組みは、スコープ13におけるネットゼロの実現に向けた不可欠なステップであると同時に、環境保全に対する私たちの強い決意を反映するものでもあります。

未来のために削減

発生源での削減:弊社は、廃棄物を最小限に抑えるために部品を適切なサイズに切断したり、完成品としての部品の選択肢を提供したりすることで、お客様を支援しています。これにより、廃棄物の発生源での削減と不要な輸送の回避が実現し、温室効果ガスの排出量低減につながります。

未来のためにリサイクル

循環の実現:弊社は、循環型経済の実践を通じて、資源の循環を完結させることに注力しています。

弊社は、廃棄物の回収を優先し、製品のリサイクル性を高めることで、より持続可能な製品ライフサイクルの実現に貢献します。製品の残余物や使用済み製品の回収を推進し、環境への影響を最小限に抑えるよう努めています。

未来のために再利用

用途に最適な材料ソリューション:世界的に温室効果ガスの排出削減が求められる中で、プラスチックの持続可能な利用は不可欠です。弊社の持続可能なソリューションは、有限な資源の使い捨て利用を防ぎ、化石由来の原料への依存を低減することを目指しています。エンズィンガーでは、再加工プラスチックやバイオ由来プラスチックを使用した製品を提供しています。


革新的なプラスチックと製品

プラスチックは、耐用年数の長い用途において、資源効率の向上に貢献し得ます。軽量性、耐食性、そして特定の用途における高い耐久性といった特性は、製品の長寿命化や、メンテナンスや交換サイクルの長期化に寄与します。
特定の用途において、これらが実際にどの程度の環境上のメリットをもたらすかは、材料の選定、製品設計、耐用年数、製造プロセス、再利用やリサイクルの可能性など、様々な要因に左右されます。

省資源型生産

プラスチックの生産に必要なエネルギーは比較的少量です。その生産による化石資源の消費量は10%未満にとどまります。また、有機材料や、大気中から回収されたCO2e(二酸化炭素換算量)を利用して生産することも可能です。

断熱性

プラスチックは熱伝導率が低いため、表面や室内を断熱する目的で使用され、冬には室内の熱を保ち、夏には外の熱を遮断します。その代表的な例がインスルバーです。

これは、アルミニウムやスチール製の窓、ドア、ファサード(建物の外装)の断熱を行うためにエンズィンガーが提供している断熱バーです。
このソリューションでは、プラスチック製の繊維強化プロファイル(断熱バー)を金属製の内外シェルの間に「ロ-ル成形」で組み込み、機械的に接合することで、金属とプラスチックのハイブリッド複合構造を形成します。
1970年代にエンズィンガーが主導的な役割を果たして開発されたこの重要な製品がなければ、今日の窓やファサード施工において高品質な金属を使用することはほとんど考えられず、エネルギー消費量も大幅に増大していたと思われます。

軽量化への貢献

プラスチックは、比重が0.8~2.3 g/cm³と低く、非常に軽量であり、軽さを活かしつつ優れた機械的及び化学的特性を発揮します。

そのため、重量の削減、その結果としての燃料消費の削減に大きく貢献します。例えば、エンズィンガーの射出成形工場で製造されているような繊維強化ポリアミド製ハウジングは、ねずみ鋳鉄製の代替品と比較して、部品重量を40%以上削減できます。
これはつまり、車両の製造から使用に至るライフサイクル全体において、部品1個あたり大幅な温室効果ガスの排出削減が可能になることを意味します。

耐久性と無潤滑運転

プラスチックは、本質的に幅広い媒体に対して耐性を持つため、金属製の代替品に比べて腐食や劣化に、より長く耐えることができます。
その結果、多くの用途において、交換の頻度を減らすこと、あるいは交換自体を不要にすることが可能です。
二硫化モリブデンやPTFEなどを配合してマトリックスを形成することで、潤滑剤の使用を削減、あるいは完全に不要(ドライランニング)にできる場合も多くあります。
これにより、油による環境汚染のリスクを最小限に抑えることができます。