安全性が極めて重要視される用途において、妥協の余地はありません。防衛システムは、民間向けの用途をはるかに超える条件下で作動します。そこには、極端な温度変動、機械的な衝撃荷重、電磁放射、そして数十年にも及ぶ耐用年数といった条件が含まれます。作動開始後の修正は全く不可能であるため、開始時から適切な材料が選定されている必要があります。
かつては鉄やアルミニウムが主流でしたが、現在、エンジニアは、高機能熱可塑性プラスチックや繊維強化コンポジットへの関心をますます高めています。これらの材料はアルミニウムと比較して最大50%の軽量化を実現するため、構造的な完全性を損なうことなく、機動性や射程距離の向上に貢献します。
また、水分、燃料、腐食媒体に対する高い耐性を備え、電気絶縁要件も満たすほか、機能上非常に重要な形状に対して極めて高い精度での機械加工が可能です。さらに、振動や摩耗にさらされる部品への適性も高く、継続的な負荷の下で最小限のメンテナンスで作動する必要があるシステムにおいて、決定的な優位性となります。
エンズィンガーは、システムインテグレーターやティア1サプライヤーと緊密に連携し、安全性が極めて重要視されるプログラムに取り組んでいます。そこで使用される材料や部品は、決して故障が許されないシステムに組み込まれるものです。
弊社のエンジニアは、材料選定、構造設計、認定戦略の策定など、開発プロジェクトの初期段階から参画します。これにより、開発サイクルの短縮や、認定に伴うリスクの未然回避が可能になります。初期の設計コンセプトから作動中のスペアパーツ供給に至るまで、弊社は単なるサプライヤーにとどまらず、技術開発およびソリューションパートナーとして責任を負います。信頼性、長期的な入手可能性、そして包括的な品質関連文書の提出は、任意に追加されるものでなく、必須要件であると認識しています。
防衛セクタ-において、材料の選定や加工は不確定なものでなく、システム要件によって厳密に決定されるものです。
エンズィンガーは、過酷な環境下での使用を想定して特別に設計された、多岐にわたる高機能プラスチックを取り揃えております。弊社では設計段階から、材料特性と作動条件の相互作用を綿密に考慮しています。
以下のプラスチック材料が特に適しています。エンズィンガーは、システムの具体的な要件に応じて、これらの材料を半製品、機械加工された精密部品、あるいは完成したコンポジット部品として供給しています。
・最高300℃の連続使用温度
・最低-270℃までの極低温特性
・極めて高い耐摩耗性
・断熱性および電気絶縁性
・高純度かつ低アウトガスガス性
・優れた難燃性
弾薬周辺など、極端な温度条件下で高い負荷がかかる絶縁部品や構造部品に特に適しています。
・高い耐熱性
・優れた機械的特性
・優れた耐薬品性
・卓越した耐放射線性
・高純度・低アウトガス性
継続的な負荷がかかる環境下でも確実に機能することが求められる、構造部品および機能部品に最適です。
・カスタマイズ可能でリサイクル可能
・軽量かつ非常に高い耐久性
・卓越した衝撃強度と破断伸び
・優れた耐熱性・耐薬品性
・クリープおよび疲労に対する優れた耐性
・振動減衰性
複合材料は、高い比剛性を実現しながら大幅な軽量化を可能にします。また、腐食せず、構造上高い要求が求められる用途において、設計の自由度を高めることができます。
軍用機、ヘリコプター、人工衛星や他の高度に専門的なシステムには、重量、耐熱性、構造的完全性に関して極めて厳しい要件が求められます。エンズィンガーの材料は、構造部品や機能上重要な部品のほか、高い熱負荷がかかる断熱・機能部品に使用されています。PEEK、PI、および複合材料の採用により、システムの軽量化を図りつつ、高性能を実現することが可能になります。
海洋分野での用途には、高湿度や塩分を含む環境下で使用できる、耐食性、耐薬品性、および寸法安定性に優れた材料が求められます。主な用途としては、構造・筐体部品のほか、電気絶縁性や耐溶剤性が求められる機能部品などが挙げられます。コンポジットを用いたソリューションにより、軽量かつ耐食性フリ-の高い機械的強度を備えた部品の実現が可能になります。
開発・製造パートナーとしてエンズィンガーを選定することは、システムのライフサイクル全体にわたり、具体的かつ実証可能な利益をもたらします。
・アルミニウムと比較して最大50%の軽量化により、用途に応じて、航続距離の延長、
積載量の増加、あるいは作動コストの削減が可能になります。
・耐食性フリ-材料により、保守・修理コストを低減します。
・開発プロセスの初期段階から材料工学の知見を組み入れることで、開発期間を短縮します。
・長期間の作動にわたっても、安定したプログラム作動に必要な材料を長期供給可能です。
・適合性が文書化されているため、認定に伴うリスクを最小限に抑え、承認プロセスを円滑に進めることができます。
・再現性の高い品質と安定したプロセスを保持し、明確な対応とエスカレーション手順、量産への拡張性、そして中小規模のバッチ生産におけるトレーサビリティも備えています。
熱可塑性コンポジットとは、熱可塑性樹脂をマトリックスとし、繊維(ガラス繊維や炭素繊維など)によって機械的な補強を施した複合材料のことです。これにより、軽量でありながら高い剛性と強度を実現できるほか、優れた耐食性や、機能統合の可能性(例:積層設計による構成要素の特性の最適化)を提供します。
設計に応じて、オルガノシートやプリプレグといった半製品、積層構造体、あるいは成形部品として加工されます。製造ル-トは、要因の中でも特に、部品形状、荷重経路、生産数量、品質要件などによって決まります。詳細はこちらをご覧ください:
主な特徴は以下の通りです。
・高耐熱性(例:最高300℃の連続使用温度)
・極低温特性(最低-270℃)
・優れた耐摩耗性
・断熱性および電気絶縁性
・高純度かつ低ガスアウト性
・本質的に難燃性
コンポジットは、軽量でありながら極めて高い剛性や強度が求められ、かつ繊維配向が設計上の重要な要素として意図されている場合(荷重を支える軽量構造体などで一般的)に適しています。
一方、高機能熱可塑性樹脂は、形状の精密さ、厳しい寸法公差、プロセスの堅牢性、そして耐薬品性や耐熱性が重要視される場合に適しています。これらは、半製品を用いたCNC加工や、安定した量産プロセスにおいて、しばしば高い効率を示します。
代表的な参考値は、PEEKが約1.3 g/cm³、アルミニウムが約2.7 g/cm³、鋼鉄が約7.8 g/cm³です。
つまり、PEEKの密度はアルミニウムの約50%、鋼鉄の約17%に相当します(材料のグレードや品質によって異なります)。
用途に最適な素材選びを喜んでお手伝いいたします。お問い合わせフォームよりご連絡ください。