治療器具トレー

手術器具を運搬・保管する容器

手術器具やネジ、インプラント部品の保管と運搬に使うトレーとキャディは、以下のような厳しい要件を満たす必要があります。

  • 繰り返しの滅菌プロセスに対応した耐久性、軽量性
  • 器具との耐摩耗性や耐久性
  • ラベリングやマーキングによる使いやすさの向上
  • 器具、ネジ、インプラント部品をシンプルかつ安全に保管するための柔軟な設計

最適な素材

PP素材のTECAPRO MT、PPSU素材のTECASON P MTは上記の用件を満たす理想的な素材です。TECAPRO MTは低コストで寸法安定性、軽量でハンドリン性に優れ、トレーやキャディーに使用されています。アルミやステンレスといった金属より軽く、アルカリ洗浄液などの薬品に対する耐性も魅力的です。

エンズィンガーの医療素材はすべて生体適合性があります。アルミ製のトレーやキャディーと比べて、生理学的な安全性が大幅に向上しています。洗浄液や薬品、オートクレーブ(蒸気滅菌)に対する耐性が高いため、プラスチック表面を綺麗に保つことができます。これに対してアルミでは表面の陽極酸化被覆が損傷したり、最悪の場合には完全に腐食することもあります。プラスチック製のトレーとキャディーの耐久性は金属製と比べて高く、経済的なメリットが得られます。

エンズィンガー素材のメリット

保護性能により器具の耐久性が向上 

アルミ製のキャディを使用した場合、収納する金属製手術器具は擦れて摩耗してしまいますが、プラスチックであれば摩耗しません。手術器具の刃物は鋭い状態を維持できます。これにより刃物の交換コストやメンテナンス費用が削減されます。

取扱いやすさ、ハンドリングの向上 

TECAPRO MTおよびTECASON P MT製のトレーとキャディーは軽量のため、日々の外科手術において使いやすさが向上します。多くの器具を収納することができ、これまでの金属製トレーと比べて負担が軽減されます。 

最適化された設計で費用を削減

金属製トレーの場合はブラケットなどの複数部品が必要ですが、プラスチックケースであれば部品点数を減らした設計が可能です。プラスチックにより物流および組み立てコストが削減されます。 

設計とラベリングによる差別化

TECASON P MTとTECAPRO MTはレーザーマーキング可能であり、サイズや自社ブランド名を刻印できます。TECAPRO MTの白色ケースでは、レーザーによる黒色マーキングで高いコントラストが得られます。アルミのような陽極酸化層は形成せず、レーザー処理中に摩耗することはありません。

必要な時に入手可能、高コスト効率

TECAPRO MTとTECASON P MTの豊富な在庫により、いつでも入手可能です。必要な時に入手できるジャストインタイムを実現しています。

治療器具トレー向けプラスチック

TECAPRO MT white

生体適合性の医療用白色PP-H(ホモポリマーポリプロピレン)素材です。24時間以内の生体接触が可能です。オートクレーブ滅菌に対応しています。

TECAPRO MT black

生体適合性の医療用黒色PP-H(ホモポリマーポリプロピレン)素材です。24時間以内の生体接触が可能です。オートクレーブ滅菌に対応しています。

TECASON P MT black

生体適合性の医療用黒色PPSU素材です。24時間以内の生体接触が可能です。